クラフトビールが好きで、日常的に飲んでいるとふと頭をよぎるのが「プリン体って多いのかな？」という疑問です。
実際、自分も飲みながら「これって体にどうなんだろう」と不安になることがあります。
ビールといえば「痛風のもと」といったイメージが根強くありますが、それってクラフトビールにも当てはまるのでしょうか。
ちょっと本気で調べてみたくなりました。
プリン体とは？
クラフトビールとプリン体の関係を考える前に、まずは「プリン体って何？」というところから整理してみました。
プリン体とは、ざっくり言えば体の中でエネルギーを作る材料のひとつです。
細胞が新しく生まれるときにも使われる、ある意味では生きるために必要な成分。
ただ、このプリン体が体の中で代謝されると「尿酸」になります。
で、その尿酸が多くなりすぎると…そう、痛風とか高尿酸血症という厄介な病気のリスクが上がるわけですね。
体に必要だけど、多すぎると毒になる
このあたり、なんだか皮肉です。必要なものなのに、ちょっと多いだけで体が悲鳴をあげるというのは、何か人生の教訓っぽさすら感じます。
必要なものほど、摂りすぎに気をつけないといけないという。
実は体の中でもプリン体は作られている
知らなかったんですが、食事から摂るプリン体は全体の2〜3割くらいらしいんです。
残りの7〜8割は体内で自然に作られる。つまり「食べすぎよりも、体のバランス崩れる方が問題」という説もあるらしい。
これはちょっと安心…していいのかどうか。
クラフトビールに含まれるプリン体の量とは
で、本題です。クラフトビールには、実際どれくらいプリン体が入っているのか。
それを知るには、一般的なビールとの違いから見ていく必要がありそうです。
クラフトビールは大量生産のビールとは違って、原材料や製法に個性があるのが特徴。
麦芽やホップをふんだんに使うことも多く、アルコール度数もやや高めだったりします。
じゃあ、それだけプリン体も多いのか？
大手ビールとクラフトビールの違いは？
大手ビールの中には「プリン体ゼロ」や「糖質オフ」みたいな健康志向の商品がけっこう出ていますよね。
でも、クラフトビールってそういうの、あんまり見かけないんです。
というのも、クラフトビールは味の深みや香りの個性を大事にしていて、そこに制限をかけると「クラフトらしさ」が消えてしまうという事情があるみたいです。
クラフトビールのプリン体含有量は？
いろいろ調べてみたところ、クラフトビール1缶（350ml）あたりに含まれるプリン体の量は大体15〜30mg前後が多いようです。
これは大手のレギュラービールとだいたい同じか、少し高いくらい。
もちろん、種類によって大きく変わります。
一度、ホップが強めのIPAを飲みながらラベルをチェックしたんですが、プリン体の量って書いてないんですよね。
なので、実際の数値はメーカーに問い合わせるか、分析してもらうしかない。
ちょっとモヤモヤするけど、それがクラフトビールらしさとも言えるのかもしれません。
健康とクラフトビールのちょうどいい距離感
クラフトビール好きにとって、「プリン体を気にするなら飲まない方がいいのか？」という問いはなかなか答えづらいです。
自分もビールを愛してるひとりとして、ここは正直に考えてみました。
飲み方次第でリスクは抑えられる
一番大事なのは、結局のところ「飲み方」だと思います。
プリン体が入っているから悪い、というわけではなく、量や頻度、他の食生活とのバランスが大事です。
たとえば、クラフトビール1本をじっくり味わって飲むスタイルなら、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。
個人的には、平日はノンアルコールで過ごして、週末にお気に入りのペールエールを1本だけ楽しむというリズムにしています。
それだけでも、かなり気持ちにメリハリがついて、満足感もあるんです。
痛風が心配な人は医師の判断も大事
もし、すでに尿酸値が高めだったり、家族に痛風持ちがいたりするなら、自己判断だけで続けるのはやめた方がよさそうです。
かかりつけ医に「ビール飲んでも大丈夫ですか？」って聞くのが一番安心。
自分の体質って、自分ではなかなかわからないものなので。
痛風対策をしながらクラフトビールを楽しむ方法
クラフトビール好きにとって、「プリン体」という言葉はちょっとドキッとしますよね。
香りも味も濃厚で、ホップが効いてるやつなんかは、つい飲みすぎてしまう。
だけど、健康診断の数値が気になってきたら…？
特に尿酸値。
あれが高くなると、痛風のリスクが出てくる。
とはいえ、完全にクラフトビールを断つのはなかなか難しいし、何よりもったいない。
ビールを通じて得られる時間や楽しさも大切にしたい。
今回は、痛風対策をしながらも、無理せずクラフトビールと付き合うための実践的なコツを紹介します。
ちょっとした工夫で、罪悪感の少ないビールライフが手に入るかもしれません。
痛風とプリン体の関係をざっくり整理しておく
痛風の原因として有名なのが「尿酸」。そしてその材料になるのがプリン体です。
プリン体は、ビールだけに入っているものではなく、体内で作られるものが約8割、食事からの摂取は2割程度と言われています。
とはいえ、ビールの場合はアルコールによって尿酸の排出が抑えられるので、結果的に体内の尿酸濃度が上がりやすい。
つまり、「プリン体＋アルコール」の組み合わせが、痛風の火種になりやすいというわけです。
痛風対策をしながらクラフトビールを楽しむ7つのコツ
「もう飲まない」じゃなくて「賢く飲む」。
それがテーマです。以下、実体験もまじえて紹介していきます。
1. 毎日飲まない、週末だけにする
まず一番効果的なのが頻度を減らすこと。
週に1〜2回までに抑えるだけで、尿酸値のコントロールはかなり変わります。
月〜木はノンアルで過ごして、金曜夜にクラフトビールを開ける。
その待ち時間すら楽しく感じられるようになります。
2. 量を決めておく（350ml×1本）
飲みすぎはどんなお酒でもアウトです。とくにクラフトビールはアルコール度数が高いものもあるので、1日1本までと決めておくのがおすすめ。
350ml缶なら飲みごたえもあるし、味をじっくり感じながら楽しめます。
3. 水を一緒に飲む
クラフトビールとチェイサー代わりの水。
これ、実はすごく大事。
体内の尿酸を排出しやすくするためにも、アルコールを分解するためにも、水はしっかり摂りたい。
できればビールと同じ量の水を一緒に飲む習慣を。
4. 食事のバランスに気をつける
ビールと一緒に食べるものって、つい肉とか揚げ物に偏りがち。
でも、野菜や大豆系（枝豆・冷奴）なども一緒にとるだけで、負担はかなり変わります。
あと、レバーとか魚卵系はプリン体が高いので、ビールと一緒に摂るときは控えめに。
5. プリン体の少ないビールを選ぶ
最近はプリン体ゼロやオフをうたったビールも増えていますが、クラフトビールではあまり見かけません。
ただ、比較的ライトなスタイル（ピルスナー、ベルジャンホワイトなど）はプリン体も控えめ傾向。
逆に、ダブルIPAやバーレイワイン系は高めなので注意。
ホップとアルコールが強いビールは飲み応えもあるけど、体にもズシンと来やすいです。
6. 体重を増やさない
尿酸値って、体重に比例するところもあるんです。
食べすぎ・飲みすぎを続けて体重が増えると、尿酸値も自然と上がってきます。
月1回でもいいので体重をチェックしておくと、自分の状態が見えてきます。
7. ノンアルクラフトビールも取り入れる
最近はノンアルでもクラフトビールらしい味のものが増えています。
平日はノンアル、週末だけ本物というスタイルなら、満足感もありつつ健康にもやさしい。
よなよなエールの「正気のサタン」や、海外製のAthletic Brewingなど、選択肢は広がっています。
無理にやめない、賢く楽しむ
クラフトビールが好きという気持ちは、そう簡単に手放せるものじゃありません。
でも、飲み方を少し変えるだけで、体にも気持ちにも無理のない関係が築けるようになります。
「我慢」じゃなくて「調整」。
それが大人の楽しみ方だと思うんです。
痛風が心配でも、クラフトビールと絶縁しなくていい。体に相談しながら、これからも一緒に楽しんでいきましょう。
自分の体と向き合いながら楽しむクラフトビール
ここまで調べて、あらためて思ったのは「健康のことを考えながら、クラフトビールを楽しむことは十分できる」ということでした。
制限するんじゃなくて、向き合い方を変えるという発想のほうがしっくりきます。
飲むこと＝悪、ではない
なんとなく「ビールは体に悪い」というイメージがあるけれど、それってちょっと極端だなと感じています。
食べ物でもなんでも、バランスが大事で、ストレスを抱えてまで我慢する方がよっぽど健康に悪いのではないでしょうか。
自分の場合、クラフトビールを飲む時間は、一日の終わりを癒すための大切な儀式でもあります。
その時間があるからこそ、日々が頑張れる。
だからこそ、体のことも意識しながら、長く楽しめるスタイルを探していきたいなと思うのです。
これからの選び方を変えてみてもいいかも
もしプリン体が気になるなら、「低プリン体のクラフトビール」を選ぶのも一つの手
。今は小規模ブルワリーの中にも、健康志向のレシピで作っているところも出てきています。
「飲みたい」と「気になる」の間で、ちょうどいいところを見つけていく。
それが、これからのクラフトビールとの付き合い方なのかもしれません。
プリン体が気になる人におすすめのクラフトビールブルワリー3選
最後に、個人的に「このブルワリーなら安心して飲めるかも」と感じた、やさしめクラフトビールを出している国内ブルワリーを3つ紹介しておきます。
ヤッホーブルーイング（長野）
「よなよなエール」や「水曜日のネコ」でおなじみのヤッホーブルーイング。
軽やかで飲みやすいのに、しっかり個性も感じられるラインナップが魅力です。
特に「インドの青鬼」などホップ強め系もありながら、「軽井沢高原ビール」みたいなバランス系もあるので、シーンに合わせて選びやすい。
ちなみに、糖質やプリン体を明記していないものの、どれも350ml1缶で収まる範囲。
週末1本ペースなら、問題なく楽しめる印象です。
常陸野ネストビール（茨城）
木内酒造が手がける「常陸野ネスト」は、クラフトビール初心者にもおすすめできるやさしい味わいのラインがそろっています。
ホワイトエールやだいだいエールなど、苦味が少なくてフルーティーなタイプが多いので、重たさが気になる人にも向いています。
とくにホワイトエールは、ビールが苦手な人にも好まれるマイルドな味。
プリン体が気になる人にとっても、飲みすぎ防止になる「ゆったりスタイル」を後押ししてくれる気がします。
Far Yeast Brewing（東京／山梨）
東京クラフトといえばここ。Far Yeastのビールは、パッケージも洗練されていて、ちょっとしたギフトにもぴったり。
中でも「東京ブロンド」は軽快で爽やか。暑い日の1本にも、疲れた夜のリラックスにも合います。
実は、糖質やアルコール度数を控えめにしている限定シリーズもあるので、ヘルシー志向な人にぴったりな選択肢もちらほら。
気になる人はオンラインショップで「限定商品」もチェックしてみると面白いです。
まとめ
クラフトビールには確かにプリン体が含まれています。
でも、それって大手ビールと比べて極端に多いわけでもなくて、ようは「どう付き合うか」なんですよね。
日々の楽しみとして、じっくり味わいながら飲むクラフトビール。
毎晩がぶ飲みするんじゃなくて、週末だけ、1本だけ、自分を癒すご褒美として飲む。
それだけで、体にも気持ちにもやさしい習慣になると思うんです。
「健康が気になるから、もうクラフトビールはやめなきゃ」って切り捨てるより、「楽しみながら向き合っていこう」というスタンスのほうが、結果的にいいバランスに落ち着く気がします。
だから、これからも体と相談しながら、クラフトビールを楽しんでいきたい。
そう思えるきっかけになれば嬉しいです。
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