ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介

ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介 クラフトビールの基本

「ビールって苦いから苦手…」という声、意外とよく聞きます。

実は、そんな人にこそ飲んでほしいのがホワイトビールなんです。

小麦を使ったまろやかな味わいと、ふんわり広がる香りが特徴で、「これって本当にビール?」と驚かれることもあるくらい。

今回はホワイトビールの魅力や特長、そしてぼく自身が飲んで「これはうまい」と思ったおすすめ銘柄もあわせて紹介していきます。

 

ホワイトビールってどんなビール?

ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介

まずはホワイトビールってなに?というところからお話ししましょう。

「ホワイトビール」という名前は、見た目の白っぽいにごりが由来になっています。

使われているのは小麦。

大麦ではなく、小麦を主原料としていることで、柔らかくて軽やかな口当たりになるんですね。

ヨーロッパでは「ヴァイスビア」や「ヴィットビール」とも呼ばれていて、地域ごとにちょっとずつ違った個性があります。

ベルギーのヴィットビールには、オレンジピールやコリアンダーシードを加えるのが一般的。

飲んだときに柑橘のような爽やかさがあって、ビールの苦みがあまり得意じゃない人でもすんなり飲めてしまいます。

ぼくも最初は「ビールは苦いもの」という先入観があったんですが、このホワイトビールに出会ってから世界がガラッと変わりました。

なんというか、麦の優しさをダイレクトに感じるというか、喉にガツンとくる感じじゃないんです。

スーッと体に染み込んでいくような、そんな不思議な感覚があって。

ビールが苦手だった友人にもすすめたら、「これなら飲める!」と喜ばれたこともあります。

 

ホワイトビールの特長と楽しみ方

ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介

ホワイトビールには、他のビールとはちょっと違う面白さが詰まっています。

最大の魅力は、やっぱりその香りと飲み口。

バナナのような甘い香りをもつものや、柑橘系の爽快さを感じるタイプもあります。

苦みは控えめなので、ビール初心者にもかなりおすすめです。

個人的には、休日の昼下がりにベランダでのんびり飲むのが最高に合うと思っています。

泡立ちがきめ細かくて、グラスに注いだ瞬間から優雅な雰囲気が漂います。

味わいはというと、酸味と甘みがほんのり感じられて、どこかヨーグルトっぽいまろやかさもあるんですよね。

だからこそ、単体で楽しむのも良いですし、料理と合わせるのも一興。

例えば、クリーム系のパスタや魚介のマリネ、フレッシュチーズなんかと合わせると、その繊細さが引き立ちます。

ぼくが最近ハマっているのは、ホワイトビールとカプレーゼの組み合わせ。

トマトの酸味とモッツァレラのコクが、ビールの優しい風味とよく合うんです。

ただ、冷やしすぎると香りが飛んでしまうこともあるので、冷蔵庫から出してちょっと置いたくらいの温度がベスト。

グラスも、なるべく口が広がっている形のものを使うと、香りがしっかり楽しめます。

 

小麦由来のやさしい口当たり

ホワイトビールのまろやかさの秘密は、小麦にあります。

一般的なビールは大麦を主に使っていますが、ホワイトビールには小麦が使われていて、それが独特のなめらかさを生み出しているんです。

口に含んだときのとろりとした感じは、初めて飲むと「ん? なんだか優しい…」とつい口元が緩むくらい。

ぼく自身、小麦由来のこの滑らかさにすっかりやられました。

飲みごたえがあるわけではないけれど、水のように軽いわけでもない。

その中間の絶妙な感覚がクセになります。

「ビールはキリッとした喉ごしが命!」という人には少し物足りなく感じるかもしれません。

でも、そういう固定観念を一度リセットさせてくれるのも、ホワイトビールのいいところです。

 

香りを楽しむためのコツ

香りを最大限に楽しむなら、ちょっとしたポイントを押さえるだけで全然違ってきます。

まず、グラス選び。

できれば口が広がっているチューリップ型のグラスがおすすめです。

ワイングラスでも代用できます。

こうすることで、鼻先にふわっと立ち上る香りをしっかりキャッチできます。

缶のまま飲むと、この香りがほとんど感じられないので、正直もったいない。

次に温度。キンキンに冷やしすぎると、せっかくの繊細な香りが飛んでしまうんですよね。

冷蔵庫から出して、グラスを用意している間に少し温度が上がるくらいがちょうどいい。

夏場なら、氷を入れた水に数分グラスを浮かべておくだけでも違います。

ぼくはお気に入りのホワイトビールがあるときは、グラスを冷やしておいて、ビールを注いでから1〜2分だけ放置しています。

その間に泡が落ち着くのも良いし、香りがちょうどよく広がってくるんです。

 

食事との相性も抜群

ホワイトビールは単独でも楽しめますが、料理と一緒に味わうと新たな魅力が引き出されます。

特に合うのは、素材の風味を生かした軽めの料理。

脂っこいものよりも、酸味や乳製品、ハーブ系の香りがある料理との相性が抜群なんです。

たとえば、レモンを効かせた鶏のソテーや、バジル入りのサラダ、シーフードマリネなど。

口に残る風味をホワイトビールが優しく包み込んでくれます。

あるとき、友人とピクニックでホワイトビールを持参したんですが、サンドイッチやチーズ、オリーブなんかと本当によく合って驚きました。

ビールでこんなにワインっぽい食中酒の楽しみ方ができるとは思ってもみませんでしたね。

あと、ちょっとしたスイーツともいけるんです。レモンケーキとか、チーズケーキとか。

甘さ控えめでしっとりしたお菓子とあわせると、まるでデザートワインみたいな印象になります。

夜の締めにちょっと甘いものがほしいとき、ホワイトビールを添えるとぐっと大人っぽくなるんですよ。

 

おすすめのホワイトビール銘柄紹介

ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介

ホワイトビールって海外のイメージが強いかもしれませんが、日本でもこだわりのクラフトブルワリーが多彩な銘柄を手がけています。

実際にいくつか飲んでみた中で、「これは誰かに教えたくなるな」と思ったものを、味や香りの印象と一緒に紹介していきます。

どれも実際に飲んで感じたことなので、選ぶときの参考になればうれしいです。

 

ヨナヨナエールのヤッホーブルーイングがつくる「水曜日のネコ」

このネーミング、もう反則級にかわいいですよね。

でも見た目や名前だけじゃないんです。

ベルジャンスタイルのホワイトエールで、コリアンダーシードとオレンジピールがアクセントになっています。

香りをかいだ瞬間に、ふわっとオレンジのような甘さとスパイスのやさしい刺激が広がります。

味は苦みが控えめで、酸味と甘さのバランスがとても心地よいんですよ。

ぼくはこのビールを、仕事帰りにちょっと自分を甘やかしたい夜によく飲みます。

ラベルの猫もほっとけない感じで、ついついリピートしてしまうんですよね。

口当たりは軽くて柔らかく、アルコール度数も4.5%と低めなので、重たくなりません。

休日の昼間に飲んでも罪悪感がないというか、「今日は何も考えずにぼーっとしたい」って気分にちょうど合うんです。

 

常陸野ネストビール「ホワイトエール」

クラフトビール界ではかなり有名な存在ですね。

茨城県の木内酒造がつくっている「常陸野ネストビール」のホワイトエールは、国産ホワイトビールの代表格だと思っています。

飲むとまず感じるのが、繊細で奥行きのある香り。

オレンジピールやナツメグなどのスパイスが絶妙に効いていて、どこか和を感じるやさしさがあります。

口当たりはクリーミーで、とにかくなめらか。

ホワイトビールらしい甘みはあるけれど、甘ったるさはなくて、飲み飽きないバランスなんですよ。

ちょっと贅沢したい日に、和食と一緒に楽しむのがおすすめです。

ぼくは冷ややっこや塩焼きの魚と合わせたことがあるんですが、口の中でビールが料理の味をきれいに引き立ててくれる感覚がありました。

ラベルのフクロウも可愛いし、贈り物としても人気があるのもうなずけます。

 

志賀高原ビール「ゆるブルWheat」

長野県の玉村本店が手がける志賀高原ビールは、クラフトビール好きなら一度は耳にしたことがあるはず。

その中でも「ゆるブルWheat」は、ホワイトビールの枠に収まりきらない自由さと個性が光っています。

ホップがやや強めに効いていて、いわゆるベルジャンホワイトとはちょっと違った印象。

グレープフルーツのような爽やかな苦みがあって、でも小麦由来のまろやかさもしっかり感じられるんです。

だからこそ、軽快さとコクの両立が楽しめるというか、飲んでいて飽きがこないんですよね。

最初は「ホワイトビールって甘ったるいんじゃない?」って思っていた知人にも、このビールは好評でした。

食事と合わせるなら、スパイシーなアジアン料理やピリ辛の炒めものと相性が良いです。

飲み終わったあと、ラベルに書かれた「ゆるブル」の意味を考えてみたりして、ちょっと哲学的な気分になるのも、このビールの魅力かもしれません。

 

箕面ビール「ヴァイツェン」

大阪発のクラフトビールブランド・箕面ビールから出ている「ヴァイツェン」も、ホワイトビールを語るうえで外せない一本。

スタイルとしてはドイツのヴァイツェンですが、小麦を使った白濁系のビールで、香りと口当たりのやさしさは共通しています。

バナナのようなフルーティーな香りと、クローブのようなスパイシーさが混ざり合っていて、一口飲むと「うわ、華やか…」ってつぶやいてしまうほど。

炭酸はやや強めで、口の中でパチパチと広がる感じが心地いいです。

蒸し暑い日や、疲れているときに飲むと、体に染みる感じがするんですよね。

個人的には、豚しゃぶサラダや冷製パスタと合わせて楽しむのが好きです。

素材のうま味とヴァイツェンの優しい苦みが、食事全体をまろやかにまとめてくれるんですよ。

 

富士桜高原麦酒「ヴァイツェン」

山梨県・富士吉田市にある富士桜高原麦酒は、ドイツスタイルを忠実に再現するブルワリーとして評価が高いです。

中でも「ヴァイツェン」は、国内外のビールコンテストでたびたび賞を獲っている実力派。

グラスに注ぐと、まず目を引くのはその色合い。

濁りのある黄金色がまさにホワイトビールらしくて、見ているだけでうっとりしてしまいます。

バナナや熟した果実の香りがふわっと立ち上がって、思わず深呼吸したくなるほど。

ほんのり甘く、コクもあるけれど全然しつこくないんです。

このビールを初めて飲んだのは、富士山のふもとの旅館に泊まったとき。

山を眺めながら飲む冷えたヴァイツェンは、なんとも言えない贅沢でした。

あれはたぶん、一生忘れないと思います。

食事と一緒に飲むというよりは、ゆっくり一杯を味わいたいビール。

ビール単体で楽しみたい人には特におすすめです。

 

京都醸造「白夜(Byakuya)」

京都にある個性的なブルワリー「京都醸造」は、ベルギービールをベースにしつつ、日本の感性を取り入れたスタイルで知られています。

その中でも「白夜(Byakuya)」は、ホワイトビールのジャンルにありながら、しっとりとした大人の雰囲気を持った一本です。

香りは控えめながらも、飲んでみるとふわっと広がる繊細な甘さと、後味のキレのよさに驚かされます。

ホップの主張が穏やかで、小麦のまろやかさが中心。

どちらかというと“静かに染みる”タイプのホワイトビールといえるかもしれません。

ちょっと気分を落ち着けたい夜に、音楽でも流しながら飲むのがぴったり。

ぼくはジャズをBGMにしてゆっくりグラスを傾ける時間がたまらなく好きです。

派手さはないけれど、余韻の深さで勝負してくるような一本。

「個性的だけど飲みやすいビールが飲みたい」という人に試してみてほしいです。

 

城端麦酒「グレートブルー」

富山県のクラフトブルワリー「城端麦酒(じょうはなびーる)」が造る「グレートブルー」は、少し変わり種のホワイトビールに分類されます。

最大の特長はその色。なんと淡い青みがかったビールで、見た目からしてすでに幻想的。

最初は正直「これはウケ狙いかな?」と半信半疑だったのですが、飲んでみたらびっくり。

ちゃんとホワイトビールとしての輪郭があって、しかもクセがないんです。

味はさっぱりしていて、ほんのり甘く、ベリーっぽい印象も。

見た目がかわいらしいので、パーティーや特別な日の乾杯にもぴったりです。

ぼくは友人の誕生日にこれをプレゼントしたことがありますが、ものすごく喜ばれました。

「こんな色のビールあるの!?」って驚いてもらえるので、話題作りにもなります。

珍しさと実力、どちらも備えた一本です。

 

まとめ

ホワイトビールとは?特長やおすすめ銘柄紹介

ホワイトビールについて、思わず熱く語ってしまいましたが、それだけ魅力にあふれたジャンルなんです。

とにかく飲みやすい。香りがよくて、口当たりがやさしくて、苦みがほとんどない。

だからこそ、これまでビールを敬遠していた人にもぜひ一度味わってみてほしいと思っています。

最初は「なんとなく苦手」だったビールが、ホワイトビールをきっかけに「おいしい!」に変わりました。

季節や気分によって銘柄を選ぶ楽しさもあって、自分だけの1本に出会えたときは嬉しくなります。

もしも冷蔵庫の片隅にスペースがあるなら、ぜひ1本ホワイトビールを入れてみてください。

きっと、今までとはちょっと違うビール体験が待っているはずです。

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