「クラフトビールって苦いんでしょ?」なんて先入観、実はけっこう損してるかもしれません。
特にベルギーのクラフトビールには、びっくりするくらい飲みやすいものや、まるでデザートのような味わいまであるんです。
ベルギーのクラフトビールはなぜ飲みやすい?
ベルギーのビール文化は、世界でもかなりユニークです。
まず種類の多さに驚かされるし、それぞれのビールにストーリーや哲学があるから、飲んでいるだけで小さな旅をしているような気持ちになることもあります。
そもそも日本でよく見かけるラガービールと違って、ベルギーのクラフトビールはエールタイプが中心です。これがまた奥深い。
フルーティーな香りだったり、まろやかな口当たりだったり、アルコール度数のわりにスッと入っていくものも多いんですよね。
私は最初、シメイ(Chimay)を試したのがきっかけでした。
あれはまさに「え、ビールってこんなに丸い味なんだ」って感動しました。
泡立ちもクリーミーで、口に入れた瞬間のふわっと広がる香りがたまりませんでした。
初心者でも楽しめるベルギービールの種類
「でもどれから飲んだらいいかわからない」っていう声、よく聞きます。
私も最初はお店の棚の前で、ラベルばかり見て迷ってました。
けど、ある程度系統を知っておくと、ぐっと選びやすくなります。
たとえば、ホワイトビール。これ、かなり優しいです。
ヴェデットやヒューガルデンなんかは、柑橘っぽい香りがあって、苦味がほとんど気になりません。
炭酸も控えめだから、ゴクゴクというよりは、じんわり楽しむ感じ。
それから、フルーツビールも試してみてほしいです。クリーク(さくらんぼ)やフランボワーズ(ラズベリー)なんかが有名ですが、甘いのに変なベタつきがなくて、食前酒やスイーツと合わせても面白いんです。
個人的には、リーフマンスが衝撃的でした。
見た目はワインみたいだけど、ビール独特のコクもちゃんとあって、ぐいっと飲めちゃう。夏の夜、ベランダでひとり乾杯するときによく飲んでます。
初めてでも楽しめる!飲みやすいベルギーのクラフトビール
クラフトビール初心者にとって、最初に挑戦するビール選びは重要です。
ベルギーのビールは多種多様なので、飲みやすい銘柄を選ぶと、より楽しむことができます。
ここでは、初めてベルギーのクラフトビールを飲む方にオススメの銘柄をいくつか紹介します。
ヘーフェヴァルテン(Hefeweizen)
ヘーフェヴァルテンは、ベルギーの代表的なホワイトビールです。
このビールは小麦を使って作られており、フルーティーで爽やかな味わいが特徴です。
ビール初心者にも非常に飲みやすく、まるでフルーツジュースのような感覚で楽しむことができます。
私が初めてこのビールを飲んだとき、その爽やかさに驚きました。
軽やかな口当たりで、ビールにありがちな苦味をあまり感じることがないので、最初の一杯にぴったりです。
ヘーフェヴァルテンは、軽い食事とも相性が良いです。
特にサンドイッチやサラダと一緒に楽しむと、その爽快感がさらに引き立ちます。
デュヴェル(Duvel)
デュヴェルは、ベルギーのトリプルビールで、少しアルコール度数が高めですが、その味わいは非常に滑らかで飲みやすいです。
最初に飲むと、そのフルーティーな香りがふわっと広がり、滑らかな口当たりに驚きます。
アルコールが強めではありますが、その分深みとコクがあり、初めての方でも挑戦しやすいビールです。
私自身、デュヴェルを初めて飲んだとき、その豊かな香りと柔らかな口当たりにすっかり魅了されてしまいました。
ちょっと特別な時に楽しむのにぴったりのビールです。
食事との相性も良く、特に肉料理やグリル料理と一緒に楽しむと、その味わいが引き立ちます。
ストラッファヘンドリック(Straffe Hendrik)
ストラッファヘンドリックは、ベルギーらしい深い味わいが特徴のビールです。
アルコール度数が高めではありますが、しっかりとしたコクと甘みが感じられ、飲み応えがあります。
最初に飲んだとき、その香ばしい風味とまろやかさが印象的でした。
少し濃い味わいのビールが好きな方にオススメです。
ストラッファヘンドリックは、チーズとの相性が抜群です。
特に熟成されたチーズと一緒に楽しむことで、その味わいが一層深みを増します。
チーズ好きな方にはぜひ試してほしい一品です。
ロン・ペールエール(Lone Pale Ale)
ロン・ペールエールは、ベルギーで人気のあるIPA系のビールで、フルーティーな香りが特徴です。
苦味は少なめで、口当たりはまろやかで飲みやすいです。
初めての方でも比較的手に取りやすいビールの一つです。
私がロン・ペールエールを飲んだとき、そのフルーティーな香りと爽やかな口当たりにリラックスできました。
軽い食事と一緒に楽しむと、より一層その美味しさが引き立ちます。
特にサラダや魚料理と合わせると、その爽やかさが際立ちます。
おいしく飲むためのコツと楽しみ方
ベルギービールをもっと楽しむには、飲み方もちょっと工夫したいところ。
といっても難しいことじゃなくて、温度やグラス、タイミングがポイントです。
まず温度。キンキンに冷やしすぎないのがコツです。
あまりに冷たすぎると、せっかくの香りや味わいが閉じ込められてしまって、もったいない。
冷蔵庫から出して、10分くらい置いてから注ぐと、ふわっと香りが立ってきて、全然違うんですよ。
次にグラス。
これがまた重要で、できればワイングラスっぽい形がおすすめ。
口が広めのグラスだと、泡もきれいに立つし、香りもしっかり感じられます。
あと、見た目にも華やかだから、ちょっとした特別感が出て、気分も上がります。
私はよく、夕飯を作る前のひと息タイムに一杯やるんですけど、ちょっといいグラスを使うだけで、「自分にご褒美あげてるな〜」って気分になります。
そういうちょっとした楽しみ、大事にしたいなって思うんですよね。
それと、食べ物との組み合わせも見逃せません。
食事とのペアリング
ベルギーのクラフトビールは、実は食事との相性が非常に良いんです。
例えば、軽いビールには軽い料理を合わせ、濃い味わいのビールにはしっかりとした料理を合わせると、ビールの味が引き立ちます。
例えば、ベルギーの「ホワイトビール」(ベルジャン・ホワイト)は、軽やかでフルーティーな味わいが特徴です。
このビールには、シーフードやサラダなどの軽い料理と合わせるのがおすすめです。
特に、エビやムール貝、サーモンといった海産物との相性が抜群です。
また、ベルギーの「デュベル」や「トラピストビール」など、しっかりとした味わいのビールには、チーズや肉料理といった濃い味付けの料理がぴったりです。
特にベルギー産のチーズは、ビールとのペアリングに最適です。
例えば、モルビエやグリュイエールといったチーズと合わせると、その味のバランスが絶妙に取れます。
もしあなたが初めてベルギーのクラフトビールを飲むのであれば、食事と一緒に楽しむことで、その風味をより深く味わうことができるでしょう。
たとえばホワイトビールなら、サラダとか軽めの前菜と合わせるとすごく相性がいいし、ちょっと酸味のあるフルーツビールは、チーズケーキなんかと合わせると絶品。
私はブルーチーズとの相性にびっくりしたことがあります。
クセがある同士がぶつかるかと思いきや、むしろお互いを引き立ててて、うなってしまいました。
まとめ
最初は「なんとなく敷居が高そう」と思ってたベルギービール。
でも、ひとくち飲んでみたら、世界が変わりました。
種類が豊富だから、好みに合う一本がきっと見つかるし、飲み方の幅も広い。
グラスや温度にちょっと気を配るだけで、驚くほど味が変わるのも面白いところです。
「ビールは苦手かも」と感じている人ほど、ベルギーのクラフトビールを試してみてほしいです。
デザートみたいな甘さのあるタイプもあるし、口当たりの柔らかいものもたくさんあるので、ビールのイメージがまるごとひっくり返るかもしれません。
私は今でも新しい銘柄を見つけるたびに、ちょっとした宝探しみたいな気持ちになります。
「次はどんな味に出会えるんだろう」ってワクワクするんですよね。
ビールって、ただの飲み物じゃなくて、気分を変えてくれる魔法みたいな存在なんじゃないかなって思います。
ぜひ、気負わず、自分のペースでベルギービールの世界をのぞいてみてください。
そこには、今まで知らなかった味わいと、ちょっとした幸福感が待っているはずです。
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