地元に根付いた味わいが魅力のクラフトビール。
最近ではスーパーでも見かけるようになりましたが、やっぱり本場の地で飲む一杯は格別です。
実は愛知県って、クラフトビールの宝庫って知ってましたか?
名古屋から知多、犬山、岡崎まで、味も香りもぜんぶ違うんです。
今回は愛知県の中でも注目のクラフトビールをご紹介していきます。
旅行で訪れたときはもちろん、地元の人でも知らない銘柄があるかもしれませんよ。
愛知のクラフトビール文化
クラフトビールに注目が集まる前から、愛知では独自のビール文化が息づいていました。
愛知県で初めてビールが造られたのは明治時代の知多半島。
当時の資料を読むと、海外からの技術を取り入れながらも日本人の味覚に合うよう工夫がされていたようです。
なかには、日本5大ビールと並ぶほどの知名度を誇ったブランドもあったのだとか。
もうそれだけでロマンありますよね。
そんな歴史を背景に、今も愛知では多くのクラフトビールが造られています。
大型の工場ではなく、小さな醸造所がほとんど。
その土地ならではの原材料を使ったり、地元の祭りにちなんだネーミングがされていたりと、愛知ならではのビールづくりが根付いています。
個人的には、こういう地域密着型のクラフトビールって、味わいだけじゃなくストーリーも一緒に楽しめるのが魅力だと思ってます。
愛知県の代表的なクラフトビール紹介!味わいの違いや特徴も解説
名古屋は愛知県の中心都市でありながら、クラフトビールシーンも非常に活発です。
ここでは個性派ぞろいのブランドが勢ぞろいし、県外からの注目も高まっています。
Y.MARKET BREWING(ワイマーケットブルーイング)
名古屋駅の近く、柳橋中央卸売市場の一角で生まれた「Y.MARKET BREWING」は、まさに街の息吹を感じるビール。
IPAの香りがガツンときて、「うわっ、これ面白い!」って声が出ちゃうほど。
気づけば150種類以上ものビールを開発していて、どれも攻めたフレーバー。
クセが強いけど、そこがクセになります。
金しゃちビール
パッケージに描かれた金のシャチホコが印象的な「金しゃちビール」。
最初はデザイン重視かと思いきや、味わいは本格派。
まろやかな苦味とコクがクセになります。
名古屋名物「八丁味噌」を使ったラガーもあり、名古屋飯との相性も抜群です。
ミツボシビール
明治時代の「三ツ星麦酒」を復活させたシリーズ「ミツボシビール」。
クラシカルで上質な味わいが魅力です。
ピルスナーのキリッとした苦味は、昔ながらのビールが好きな人にぴったり。
アジアビアカップ金賞も受賞しており、品質の高さは折り紙付き。
HYAPPA BREWS(ヒャッパブリュー)
岡崎市発の個性派ブルワリー。
家康公にちなんだ「家康B」や、八丁味噌を使った「ミソ・コーニー」など、遊び心あふれるラインナップ。
アメリカ・シカゴスタイルのIPAなど、海外の味も取り入れており、クラフトビールファン必見。
カブトビール
半田市の赤レンガ建物で復刻された「カブトビール」は、戦前の味を再現。
懐かしい風味としっかりしたコクが特徴で、レトロな雰囲気とともに楽しめます。
一宮ブルワリー
一宮市にあるたった4坪の小さなブルワリー。
地元の人たちによって丁寧に造られていて、カフェ「com-cafe三八屋」で飲むとアットホームな雰囲気の中で楽しめます。
知多マリンビール
南知多の海沿いで造られる「知多マリンビール」。
ビアレストラン「ビアシティ南知多」で潮風を感じながら飲むピルスナーは、爽快感が抜群。
フルーティなヴァイツェンも人気です。
今池ビール
千種区の商店街活性化を目的に生まれた「今池ビール」。
若い経営者たちの情熱が詰まっており、ホップがしっかり効いたエールは香り高く、飲みごたえも十分です。
ローレライビール
犬山の「ローレライビール」は、ドイツのブラウマイスターの指導を受けて造られた正統派。
非加熱・無ろ過にこだわった製法で、犬山ローレライ麦酒館で飲むと木曽川の自然と調和する味わいが楽しめます。
安城デンビール
安城市「デンパーク」内にある「安城デンビール」。
麦芽・ホップ・酵母のみで造られており、素材の良さがダイレクトに伝わってきます。
ラベルの「ごんぎつね」も可愛らしく、手土産にもぴったりです。
OKD KOMINKA BREWING(岡崎)
築100年以上の古民家をリノベーションした醸造所。
岡崎の名水と地元の素材を使ったクラフトビールは、どこか懐かしく、温かみを感じる味わい。
限定醸造品も多く、何度訪れても新しい発見があります。
常滑ブルワリー(常滑市)
やきものの街・常滑で生まれたブルワリー。
陶器のタンクで発酵・熟成されたビールはまろやかで深い味わいが特徴。
地元食材とペアリングされるビアダイニングも魅力のひとつです。
豊橋クラフトビール(豊橋市)
「農業王国」と呼ばれる豊橋で誕生したクラフトビールブランド。
地元産フルーツや野菜を使用した季節限定ビールが人気。
地元のマルシェやイベントにも積極的に出店しており、地域とのつながりが色濃く感じられます。
まとめ
愛知県のクラフトビールは、味だけでなくその背景にある物語や土地とのつながりがとても魅力的です。
個人的には、旅行先で立ち寄った町で、その土地ならではのビールを見つけるのがちょっとした楽しみになってます。
地元の人たちの愛情や想いが込められた一杯は、やっぱり心に残りますよね。
お酒好きな方はもちろん、そうでない方も、愛知を訪れたときはぜひ一度、クラフトビール巡りをしてみてください。
「こんなビールがあるの?」という新しい発見が、きっとあるはずです。
飲み比べて、お気に入りを見つける楽しさもまた格別ですよ。
そして、クラフトビールは飲むだけではなく、現地のブルワリーを訪れることで、その場の空気や醸造家の想い、そして地元の文化まで味わうことができます。
次の週末、小さな旅に出かけてみるのはいかがでしょうか?
きっと、新しいお気に入りが見つかるはずです。
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