最近、サツマイモを使ったクラフトビールが注目を集めています。
サツマイモとビールという一見不思議な組み合わせですが、実際に飲んでみるとその独特の風味がクセになるという声も。
今回は、サツマイモを使ったクラフトビールの味について、代表的な銘柄や実際の口コミ評判を交えながら紹介していきます。
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サツマイモを使ったクラフトビールの魅力とは?
サツマイモを使ったクラフトビールは、一般的なビールの作り方とは少し異なり、サツマイモの甘みや風味を活かすことが特徴です。
ビールは基本的に麦芽を主成分として作られますが、サツマイモを加えることで、自然な甘さとコクを引き出すことができるのです。
このユニークな組み合わせが、ビール愛好者の間で興味を引き、最近では多くのクラフトビール醸造所がサツマイモを使ったビールを提供しています。
サツマイモには、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれているため、ヘルシーな飲み物としても注目されています。
また、サツマイモ特有の甘みは、ビールに深みを与えるとともに、飲みやすさを感じさせます。
サツマイモを使ったクラフトビールは、これらの特徴をうまく取り入れた、個性的で新しい味わいを楽しむことができるのです。
サツマイモを使ったクラフトビールの代表銘柄
サツマイモを使ったクラフトビールは、そのユニークな甘みと風味が特徴です。
ビールの世界では新しいトレンドとして注目されており、サツマイモの自然な甘さが麦芽やホップと絶妙に調和した味わいが楽しめます。
サツマイモを使ったクラフトビールの代表的な銘柄をそれぞれの特徴や魅力をお伝えします。
COEDO 紅赤-Beniaka-
埼玉県川越市のCOEDOブルワリーが手掛ける「紅赤-Beniaka-」は、川越の伝統的な紅赤芋を使用したインペリアルスウィートポテトアンバーです。
このビールの特徴は、サツマイモの自然な甘みがしっかりと感じられるところで、特に麦芽の旨味と相まって深みのある味わいに仕上がっています。
紅赤芋の甘さが麦芽と調和し、複雑でリッチな風味が広がります。ビールの色合いも美しく、琥珀色が飲み手を魅了します。
「紅赤-Beniaka-」は、甘さがありながらも、ビールらしい爽やかさを感じることができ、クラフトビール初心者からビール愛好家まで楽しめる一品です。
甘すぎず、バランスが取れた味わいが特徴で、サツマイモを使ったビールの魅力を存分に堪能できます。
FAMILLE / ファミーユ
三重県伊勢市の「ひみつビール」が醸造する「FAMILLE」は、鳴門金時と紅はるかという二種類のサツマイモを使用したファームハウスエールです。
焼き芋の甘さとスパイシーな香りが特徴で、口に含むとサツマイモの優しい甘みが広がります。
これにエールのフルーティーな風味が加わり、絶妙な調和を見せるのが「FAMILLE」の魅力です。
「FAMILLE」の特徴は、その優しい味わいと共に、スパイシーな香りが感じられる点です。
サツマイモの甘さだけではなく、少しピリッとした後味がアクセントとなっており、焼き芋を食べた後のような心地よい余韻が残ります。
しっかりとしたコクとともに、後味はすっきりとしているので、料理との相性も良いです。
薩摩GOLD
鹿児島県の薩摩酒造が製造する「薩摩GOLD」は、南薩摩特産のサツマイモ「黄金千貫」を原料にした発泡酒です。
このビールは、琥珀色の美しいピルスナータイプで、サツマイモの甘みがしっかりと感じられるだけでなく、ポリフェノールが豊富に含まれているのも特徴です。
甘さがしっかりしていながらも、後味はすっきりとしており、飲みやすさと深みを兼ね備えています。
「薩摩GOLD」は、ピルスナータイプの発泡酒として、普段のビールよりも少し甘みが強いですが、甘すぎることなくバランスの良い味わいが楽しめます。
サツマイモの風味が麦芽と見事に調和し、飲んだ後に心地よい余韻が残ります。
鹿児島の特産品である「黄金千貫」を使ったこのビールは、地元を代表するクラフトビールとして人気を集めています。
西麓Legumes 三島甘藷ブラウンエール
静岡県三島市の「fete 三島醸造所」が製造する「西麓Legumes 三島甘藷ブラウンエール」は、地元産の「三島甘藷」を使用したブラウンエールです。
サツマイモを焼き芋にしてペースト状にし、麦汁の煮沸時に加えることで、香ばしさと甘みを引き出しています。
ブラウンエールとして仕上げられ、深い味わいを楽しめます。
「西麓Legumes 三島甘藷ブラウンエール」は、ブラウンエール特有の濃厚な味わいと、焼き芋を思わせる香ばしい香りが特徴です。
サツマイモの甘みと香ばしさが見事に調和しており、濃いめのビールが好きな方には特におすすめです。
飲みやすさと深い味わいが絶妙なバランスを保っており、寒い季節にぴったりの一杯です。
Inazuma Beerの「S.P.A(Sweet Potato Ale)」
東京・六本木の「Inazuma Beer」が提供する「S.P.A(Sweet Potato Ale)」は、サツマイモを焼き芋にしてペースト状にし、麦芽とともに仕込むことで焼き芋の甘い香りと麦の旨味が調和した味わいに仕上げられています。
秋の季節限定で提供されることが多く、その希少性も魅力のひとつです。
「S.P.A」は、サツマイモの甘い香りが漂い、まろやかな味わいが特徴です。
焼き芋の香りが漂うことで、ほっとするような感覚が味わえます。
甘さがありつつも、飲みやすく、秋の季節にぴったりのクラフトビールです。
希少な一品であるため、見つけたら試してみる価値は十分にあります。
伊能忠次郎商店の「スイートポテト&ハニーエール」
千葉県香取市の「伊能忠次郎商店」は、地元産のサツマイモと蜂蜜を使用したクラフトビールを販売しています。
サツマイモの香ばしさと蜂蜜の甘さが絶妙にマッチし、優れた飲みやすさを誇ります。
数量限定で販売されており、その希少性も魅力のひとつです。
「スイートポテト&ハニーエール」は、サツマイモの深い味わいに蜂蜜の自然な甘さが加わることで、非常にバランスの良い味わいに仕上がっています。
サツマイモの風味がしっかり感じられる一方で、蜂蜜がその甘みを引き立て、スムーズで飲みやすいです。
数量限定のため、見つけた際にはぜひ試してみたい一品です。
行方市の「行方の紫福」
茨城県行方市では、特産の紫芋「ふくむらさき」を使用したビール「行方の紫福」が開発されています。
麦汁の煮沸時にサツマイモを加えることで、飲んだ後に上品なサツマイモの風味を感じることができます。
「行方の紫福」は、紫芋特有の風味がしっかりと感じられ、甘みが強すぎず、飲みやすいビールに仕上がっています。
地域の特産品を活かしたこのビールは、地元の人々に愛されているだけでなく、多くのビールファンにも親しまれています。
サツマイモクラフトビールの口コミ評判
サツマイモを使ったクラフトビールに対する口コミは、賛否が分かれることもあります。
実際に飲んだ方々の意見を見てみると、「サツマイモの甘みが心地よく、ビールとは思えないほど飲みやすかった」「普段飲んでいるビールとは全く違う風味で新鮮だった」といった好評が多い一方で、「サツマイモの甘さが強すぎて、ビールとしてはちょっと重い」「甘い飲み物としてはいいが、ビールとしては少し物足りない」といった否定的な意見も見受けられます。
サツマイモを使ったクラフトビールをいくつか試したことがありますが、その味わいには驚かされました。
特に、サツマイモの自然な甘さがビールの苦味と絡み合って、他のビールとは一線を画す独特の風味を楽しむことができました。
ただし、甘いビールが好きではない人にとっては、少し甘すぎると感じるかもしれません。
また、サツマイモを使ったクラフトビールは、特に食事と一緒に楽しむとよりその美味しさが引き立つと感じました。
例えば、焼き鳥やサツマイモ料理との相性が良いと評判です。
ビール単体ではなく、食事と一緒に楽しむことで、その魅力をさらに感じることができるでしょう。
サツマイモクラフトビールの「まずい」と言われる理由
サツマイモを使ったクラフトビールが「まずい」と言われる理由は、その甘さにあります。
ビールは通常、麦芽やホップの苦味が特徴的ですが、サツマイモの甘さが強調されると、これに慣れ親しんでいるビールファンからは、「ビールらしさが感じられない」「甘すぎて飲み疲れる」といった意見が出ることがあります。
また、サツマイモの風味が苦手な人にとっては、その独特の味が強調されるため、「飲みにくい」と感じることもあります。
サツマイモの甘さが一部の人には受け入れられにくい場合があるため、「まずい」と評価されることもあるのでしょう。
ただし、サツマイモの風味や甘みを好む人にとっては、その独特の味わいが魅力的に感じられるため、必ずしも「まずい」とは言えません。
好き嫌いが分かれる味わいだと言えるでしょう。
まとめ
サツマイモを使ったクラフトビールは、ビールらしい苦味とサツマイモの甘さがうまく調和した、新しい味わいを楽しむことができるユニークな飲み物です。
しかし、サツマイモの甘みが強調されるため、ビールの伝統的な味わいを求める人には合わないかもしれません。
それでも、サツマイモ好きや新しい味に挑戦してみたい人には、非常に魅力的なビールだと言えるでしょう。
もしサツマイモを使ったクラフトビールに挑戦してみようと思うなら、まずは代表的な銘柄から試してみて、ぜひ自分の好みの味を見つけてください。
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