ダイエット中にクラフトビールを飲むべきかどうか。
これは、ビールを愛する身にとっては本当に悩ましい問題です。
炭酸の心地よさ、ホップの香り、グラスに注がれたあの琥珀色。
いったん思い出してしまうと、どうしても頭から離れなくなります。
自分も減量期に、冷蔵庫に残っていたセッションIPAを前に5分以上は悩みました。
開けるか我慢するか。そのときの葛藤は、いまでもやけにはっきり覚えています。
クラフトビールは太るのか?
まず知っておきたいのは、クラフトビールには一般的にラガーよりも個性と重みがあるということ。
ホップやモルトが豊富に使われるぶん、アルコール度数が高くなる傾向があり、当然その分カロリーも上がります。
とはいえ、すべてのクラフトビールが高カロリーというわけでもありません。
たとえばセッションIPAやペールエールなどは比較的軽めで、1本150キロカロリー前後。
意外かもしれませんが、甘い缶コーヒーやカフェラテより低いこともあります。
一方で、インペリアルスタウトやダブルIPAは200キロカロリーを軽く超えることも。
ラーメン一杯分とはいきませんが、無視できない数値ではあります。
ただ、結局のところ大事なのは「いつ」「どのくらい」飲むか。
量さえコントロールできれば、そこまで大きな問題にはならないんじゃないかと、自分は思っています。
ダイエット中のクラフトビールの飲み方
ビールを完全に我慢するのではなく、うまく付き合う方法を探してみるのも手です。
実際、自分は2ヶ月のダイエット中に週1でビールを飲みながら、3キロほど落とすことができました。
工夫したポイントは、まず飲む量を1缶に決めたこと。
おつまみも揚げ物やスナックではなく、枝豆や冷やしトマト、スモークチキンのように低脂質で高たんぱくなものを選びました。
味気ないと思われがちですが、意外とクラフトビールとの相性が良くて、満足感もあるんです。
さらに、ビールを飲む日は炭水化物を控えるようにしました。
夕食のごはんを抜いて、その分ビールを1本楽しむ。この切り替えがあるだけでも、体重の増減に大きく響かない印象があります。
無理せずバランスを取る感じが、自分には合っていたようです。
クラフトビールを我慢しすぎると逆効果?
ダイエット中だからといって、ビールを完全に断つことが本当に正解なのか。
自分の経験上、それがかえってストレスになり、暴食につながることもありました。
クラフトビールって、酔うための飲み物じゃなく、香りや苦味、喉越しをゆっくり楽しむものです。
忙しい日々の中で、ほんの30分だけでも「ごほうび」のような時間があると、心に余裕ができます。
ダイエットにおいて、この余裕が意外と重要だったりします。
少量でもいいから、好きなものをあきらめない。
その気持ちがあるだけで、続ける意欲って変わってきます。
もちろん、習慣的に毎晩飲むのはリスクもあるので、自分なりの頻度やルールは必要です。
でも、それさえ守れれば、クラフトビールは「敵」ではなく「味方」にもなれる気がします。
低カロリーなクラフトビールはあるのか
最近では、低カロリーや糖質オフをうたうクラフトビールも増えてきています。
たとえばローカロリーIPAやアルコール度数を抑えたセゾンタイプ。
ラベルを見ると意外と数字も控えめで、ちょっとした安心感があります。
飲んでみると、ホップの香りはしっかり残っていて、味の薄さはあまり感じません。
むしろ、アルコール度数が軽いぶんスッキリしていて、夏の夕暮れなんかにはちょうどいい感じ。
これなら罪悪感なく飲めるかも、と感じた瞬間が何度かありました。
定番ビールを1本飲むよりも、こういった工夫されたタイプを選ぶことで、ダイエット中でも心地よく飲めるという選択肢が広がるのはうれしいですね。
ダイエットとビールの共存は可能なのか
一見、相反するように思える「ダイエット」と「ビール」。
でも、両立は思っているより難しくありません。
実際、自分は「週に1回は飲んでいい」と決めることで、それを軸に運動量や食事量を調整するようになりました。
不思議なもので、そうやって自分ルールをつくると、それがモチベーションにもなるんですよね。
「あの日のビールを美味しく飲むために、今日は甘いものをやめよう」みたいな感じで、意識も前向きになります。
ダイエットって「制限」より「調整」のほうが向いている人も多いはず。
クラフトビールを完全に断つのではなく、楽しみながらやれる方法を見つけること。
それが長く続けるコツだと感じます。
ビールに対する罪悪感をほどいていく
ビールを飲むたびに「太るんじゃないか」と心配するのは、正直しんどいものです。
自分も一時期は、飲んだあとの体重計が怖くて、無理に控えたりもしていました。
でも、ある日ふと思ったんですよね。
1本飲んだところで、すぐに体重が増えるわけじゃない。
むしろ、我慢しすぎた結果、翌日にジャンクフードに走ってしまったことのほうが問題だったんじゃないかと。
その気づきからは、飲んでもいい日をあらかじめ決めて、そこに向けて生活を整えるようにしました。
すると、心の余裕が出てきて、不思議とダイエットもうまくいくようになったんです。
クラフトビールと向き合うのに必要なのは、制限じゃなくて納得感。
自分の中で「この日だけは楽しもう」と思える日をつくるだけでも、飲む時間がもっと特別に感じられます。
まとめ
人によって合うやり方は違います。
毎日ビールを飲んでいても体型を維持している人もいれば、ちょっとの油断で数字に出る人もいる。
その中で、自分にとって無理のないスタイルを見つけることが何より大事だと思います。
クラフトビールには無限の種類があります。
軽やかなセゾン、柑橘香るIPA、どっしりとしたスタウト。
成分表示やカロリーに目を通しながら、自分に合うビールを選ぶのも、ある種の楽しみになってきます。
ビールをあきらめずにダイエットと向き合っていけたとき、そこにはちょっとした自信と満足感が生まれます。
だから、自分の心と体に無理をさせない範囲で、クラフトビールを生活の中に取り入れていってほしいです。
あれこれ試してみて、ようやくたどり着いたのは「ほどよく楽しむ」がいちばん効くということでした。
気負いすぎず、焦らず、自分らしく。
そんなスタイルが結果的にはいちばん長く続く気がしています。
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