黒ビールの中でも、香ばしさと甘さ、そしてほんのりした苦味のバランスがクセになるのがポータービール。
クラフトビールブームの影響もあって、今では日本国内でも多くの種類が手に入るようになりました。
「黒ビールって重たいイメージがある…」と思って敬遠していたけど、ポーターに出会ってからはその印象が一変。
むしろ食事にも合わせやすく、ゆっくり味わえる深みがあって、すっかりハマってしまいました。
このページでは、実際に飲んで良かったものや人気の高い銘柄を含めた、2025年版のおすすめポータービールをたっぷり紹介していきます。
ポータービールってどんなビール?
ポータービールは、イギリスで生まれた伝統的な黒ビールのひとつ。
もともとは18世紀頃、ロンドンの労働者たちの間で人気が広まり、スタウトの原型にもなったスタイルです。
特徴は、ロースト麦芽からくるチョコレートやコーヒーのような香ばしさ。
色は真っ黒だけど、実はアルコール度数も高くなくて、すっきりと飲みやすいんです。
自分が初めて飲んだのは寒い日の夜で、家で静かに映画を観ながらでした。
その一杯が、じんわりと身体を温めてくれて、なんとも言えない安心感をくれたのを覚えています。
海外のおすすめポータービール
まずは、本場海外で愛されているポータービールを紹介します。
老舗の味から、アメリカのクラフトまで、どれも個性豊かで美味しいです。
ギネス(GUINNESS)
アイルランドを代表する世界的黒ビール。
ギネスと聞くと「スタウト」のイメージが強いですが、実はポーターのルーツにも深く関わっています。
泡のきめ細かさは他のビールではなかなか味わえないレベル。
缶でもドラフト並みに楽しめるのは、窒素ガスが入ったギネスならでは。
味わいはとてもなめらかで、コーヒーのような苦味と控えめな甘さが広がります。
自分はギネスを飲むと、ついつい料理に凝りたくなって、シチューやアイリッシュシチューなんかを作ったりします。
冬の家飲みにぴったりです。
サミュエル・スミス テディポーター(Samuel Smith Taddy Porter)
イギリス・ヨークシャーの老舗ブルワリー「サミュエル・スミス」が誇るクラシックなポーター。
ラベルのデザインも味わい深く、クラフトビール好きにはたまらない一本です。
味わいは非常にまろやかで、ローストの香りの中にほんのりキャラメルのような甘さも感じられます。
ドライすぎず、甘すぎず、まさに王道。
濃厚なデザートやハードチーズとの相性が良く、自分はバスクチーズケーキと一緒に楽しんだことが印象に残っています。
シエラネバダ・ポーター(Sierra Nevada Porter)
アメリカ西海岸のクラフトビール界のパイオニア「シエラネバダ」が造るポーター。
ホップがしっかり効いていて、香りは華やか。それでいてロースト麦芽のコクもちゃんと感じられる、クラフトビールらしい味わいです。
このポーターを飲んだ日は、炭火焼きのハンバーガーと合わせたんですが、香ばしさが最高にマッチしていて一口ごとに幸せでした。
国産のおすすめポータービール
海外だけでなく、日本国内でもクオリティの高いポータービールがどんどん増えています。
日本人の繊細な味覚にもマッチするものばかりです。
よなよなエール・クラフトザウルス ブラックIPA(ヤッホーブルーイング)
長野のヤッホーブルーイングから出ているユニークな黒ビール。
名前にはIPAと入っていますが、ポーターの要素も強くて、ホップの香りと麦芽の甘みが融合しています。
このビールは、一口目からインパクトがありました。
香ばしさと柑橘のような香りが重なり合って、いつもと違う味わいを求めるときにぴったりです。
スワンレイク・ポーター(瓢湖屋敷の杜ブルワリー)
新潟県のクラフトブルワリーから登場する実力派の一本。
焙煎した麦芽の香ばしさと、舌に残るほのかな甘みのバランスが見事です。
寒い日に家で一人、レコードを流しながらこのポーターを飲むと、まるで異国のパブにいるような気分になります。
そんな落ち着いた時間にぴったりのビールです。
ベアードビール・黒船ポーター
静岡・沼津のベアードブルワリーが作る一風変わったポーター。
名前のインパクトもさることながら、その複雑で深みのある味わいに驚かされました。
バニラ、カカオ、そして微かにシナモンのようなスパイス感。
寒い夜に飲むと、じわじわと体が温まり、ほっとする味わいです。
ポータービールの選び方
どれを飲んだらいいか分からないときは、甘さ・苦味・ボディ感のバランスを参考にしてみるのがおすすめです。
濃厚な味が好きなら、ベアードやサミュエル・スミスのような重めのタイプ。
すっきりしたものを探しているなら、ギネスやスワンレイクが向いています。
最初の一本には、自分はギネスやシエラネバダあたりを推したいです。
クセがなくて、それでいてポーターらしい香ばしさをしっかり楽しめるからです。
ポータービールに合う料理とシチュエーション
ポーターは、味がしっかりしている分、料理との相性がとても大切です。
コクのある肉料理、例えばローストビーフやビーフシチューとの組み合わせは定番。
また、スイーツとも意外と合います。
ビターチョコやナッツ系のスイーツと合わせると、お互いの風味が引き立ち合って、ちょっとした贅沢な時間になります。
自分が特に好きなのは、オーブンで焼いたチーズタルトと一緒に飲むこと。
香ばしさと甘みが一体になって、満足感がすごいです。
ポータービールはどこで買うのがベスト?
最近では大手スーパーや酒屋でも見かけるようになりましたが、珍しい銘柄を探したいならネット通販が断然便利です。
楽天、Amazonはもちろん、クラフトビール専門ショップなら種類も豊富で見ているだけで楽しくなります。
自分は定期便サービスも利用していて、知らなかった銘柄との出会いもたくさんありました。
「ポーターなんて苦そう」と思っていた過去の自分に教えてあげたいくらいです。
まとめ
ポーターは、苦味だけじゃない奥深い甘さや香ばしさを持っていて、じっくりと味わうのにぴったりのビールです。
「黒ビールは苦手」と思っているなら、ぜひ一度だけでも試してみてください。
自分もそうだったので、その気持ちはよく分かります。
でも一度その世界に入ると、どんどん新しい発見があって楽しいです。
お気に入りの一本を見つけて、ゆっくりと過ごす夜の時間を、もっと豊かにしてみませんか?
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