ビール好きにとって、つまみの存在はけっこう重要ですよね。
味わいを引き立てたり、逆に口の中をリセットしたり。
中でもキノコを使ったおつまみは、意外とビールとの相性が良いんです。
ヘルシーで香りも食感も豊か、しかも種類が豊富だから飽きることもありません。
冷蔵庫に余った舞茸やしめじがあれば、ちょっと一杯やるのにもぴったりの素材です。
クラフトビールに合うキノコのおつまみ
キノコがおつまみに向いている理由は、やはり「旨み」にあると思います。
あの独特の香りとコクが、ビールの苦味とぶつかることなく、むしろお互いを引き立ててくれるんですよね。
特にIPAやペールエールと合わせたときの相性は抜群です。
ホップの苦味とキノコの滋味が絡み合って、どちらも引き立つ不思議なバランスを生み出します。
香ばしく焼いたり、ニンニクやバターと合わせたりすると、一気にビールが進みます。
夏場の冷えたラガーに、さっと炒めたエリンギを合わせたときの「これはビールのための食材か?」と思った瞬間は今でも忘れられません。
味の幅が広いから楽しめる
しめじやエノキのシャキシャキ感は、軽めのセッションIPAにぴったりです。
反対に、しいたけや舞茸のように香りが強くて歯ごたえがあるものは、スタウトやポーターといったどっしりとしたビールに合います。
キノコの種類や調理法によって、ビールのセレクトも変わってくるところがまた楽しいです。
同じキノコでも、焼くのか煮るのか、オイル系でいくのか和風にするのかで、印象ががらっと変わります。
そこに合わせてビールを選ぶ工程が、まさに至福のひとときです。
クラフトビールに合うキノコのおつまみ10選
最近は、仕事終わりにお気に入りのクラフトビールを一本選んで、キノコを使ったおつまみを気ままに作る時間が癒しになっています。
香りや食感、そして口に入れたときの旨みが、心をほどいてくれるんですよね。
エリンギのオリーブオイル焼き
材料(2人分)
・エリンギ…2本
・オリーブオイル…大さじ1
・塩…少々
作り方
- エリンギは縦に厚さ5mm程度にスライスします。厚めに切ると食感がしっかり残ります。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、中火にします。
- エリンギを並べて、両面にうっすら焼き目がつくまで2〜3分ずつ焼きます。
- 仕上げに塩をふって完成です。
焼きすぎると水分が抜けてしまうので、焼き目がついたらすぐ引き上げるのがコツです。
香ばしさとジューシーさが残ります。
軽快なラガーやピルスナーとよく合います。
キノコの旨味を引き立てながら、口の中をさっぱりさせてくれます。
舞茸のバター醤油炒め
材料(2人分)
・舞茸…1パック(約100g)
・バター…10g
・醤油…小さじ1
作り方
- 舞茸は手でほぐしておきます。包丁よりも手で裂くと、繊維が残って食感が良くなります。
- フライパンにバターを入れ中火で熱し、舞茸を加えて炒めます。
- 舞茸に火が通り、香りが立ってきたら鍋肌から醤油を垂らして全体に絡めます。
バターと醤油は火を止める直前に入れると、香りが飛ばずしっかり残ります。
焦げやすいので注意してください。
ロースト感のある黒ビールと抜群の相性。
バターのコクとビールのほろ苦さが見事に重なります。
しめじのカレー粉炒め
材料(2人分)
・しめじ…1/2袋(約80g)
・オリーブオイル…大さじ1
・カレー粉…小さじ1
・塩…少々
作り方
- しめじは石づきを切り落とし、小房に分けます。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、中火でしめじを炒めます。
- しめじがしんなりしてきたらカレー粉を加えて炒め、最後に塩で味を整えます。
カレー粉は炒めすぎると焦げるので、香りが立ったらすぐ火を止めましょう。
IPAのようなホップの効いたビールにぴったり。
スパイスの香りが苦味と調和します。
しいたけのホイル焼き
材料(2人分)
・しいたけ…4枚
・バター…4g(1枚あたり1g)
・醤油…小さじ1
作り方
- しいたけは石づきを取り、傘の裏にバターをのせます。
- アルミホイルで1個ずつ包み、トースターまたはグリルで10分ほど焼きます。
- 仕上げに醤油を少量垂らしていただきます。
密閉するようにホイルを包むと、蒸し焼きのようになって旨味が凝縮されます。
フルーティーなエール系ビールがおすすめ。
しいたけの香りとチーズのような旨みが相性抜群です。
エノキの天ぷら
材料(2人分)
・エノキ…1袋
・天ぷら粉…適量
・冷水…適量
・揚げ油…適量
作り方
- エノキは根元を切り落とし、3〜4等分に小分けにします。
- 天ぷら粉を冷水で溶き、エノキに衣をつけて180℃の油で揚げます。
- 衣がカリッと色づいたら引き上げて、油を切ります。
衣は薄めにして、エノキの食感を楽しめるようにします。
揚げすぎに注意。
軽めのヴァイツェンやゴールデンエールなどが好相性。
油をさっぱりと流してくれます。
キノコのアヒージョ
材料(2人分)
・エリンギ、しめじ、舞茸など…合計150g
・ニンニク…1片(みじん切り)
・鷹の爪…1本
・オリーブオイル…100ml
・塩…少々
作り方
- キノコ類はすべて一口大に切っておきます。
- 小鍋やスキレットにオイルとニンニク、鷹の爪を入れて弱火にかけます。
- ニンニクの香りが立ってきたらキノコを加え、10分ほど煮込みます。
- 塩で味を整えて完成です。
弱火でじっくり火を通すことで、キノコの旨みがオイルに溶け出します。
バゲットを添えると主役級のおつまみに。
苦味のあるIPAでパンチの効いたマリアージュを楽しんでください。
キノコのポン酢和え
材料(2人分)
・しめじ、エノキ…各1/2袋
・ポン酢…大さじ1
・ごま油…小さじ1
・大葉…2枚(千切り)
作り方
- キノコはさっと塩ゆでして、水気をしっかり切ります。
- ポン酢とごま油を混ぜ、キノコを和えます。
- 器に盛り、大葉を添えて完成です。
茹ですぎると食感が損なわれるので、沸騰してから1分以内に引き上げるのがベストです。
スッキリ系のピルスナーと合わせると、さっぱりした風味が引き立ちます。
エリンギのガーリックチーズ焼き
材料(2人分)
・エリンギ…1本
・ニンニク(すりおろし)…少々
・オリーブオイル…小さじ1
・ピザ用チーズ…適量
作り方
- エリンギを5mm厚の輪切りにして耐熱皿に並べます。
- ニンニク、オリーブオイル、チーズを順にのせます。
- トースターでチーズがこんがりするまで焼きます(5〜6分が目安)。
ニンニクは入れすぎないのがポイント。
香りだけで十分インパクトが出ます。
香ばしさがあるペールエールがぴったり。
ビールの苦味とチーズのコクが好相性です。
舞茸とベーコンのソテー
材料(2人分)
・舞茸…1/2パック
・ベーコン…2枚
・黒胡椒…少々
作り方
- 舞茸は手で裂き、ベーコンは1cm幅に切ります。
- フライパンでベーコンを先に炒め、脂が出たら舞茸を加えて炒め合わせます。
- 全体に火が通ったら黒胡椒をふって完成です。
ベーコンの塩気があるので、味付けはシンプルに。
炒めすぎると舞茸が縮むので手早く。
ポーターやスタウトのような濃いビールと合わせると、ベーコンの脂との相乗効果で深みが増します。
しいたけの味噌マヨ焼き
材料(2人分)
・しいたけ…4枚
・味噌…小さじ1
・マヨネーズ…大さじ1
作り方
- 味噌とマヨネーズを混ぜておきます。
- しいたけの傘の内側に、混ぜた味噌マヨを塗ります。
- トースターで5分ほど焼いて、味噌がこんがりしてきたら完成です。
焦げやすいので、火加減は様子を見ながら。
トースターの端に寄せすぎないように注意です。
モルティなアンバーエールなどと好相性。
味噌の甘じょっぱさがビールの麦芽感と調和します。
外飲みにもキノコのおつまみ
もちろん家飲みだけでなく、居酒屋での注文にも役立ちます。
キノコ系のメニューがあれば、ぜひビールとセットで頼んでみてください。
自分はよく、アヒージョやホイル焼き系をチェックしています。
ビールと合わせるときは、素材の香りが引き立つような味つけがしっくりきます。
食感を楽しむなら焼き系がおすすめ
ホイル焼きにしたしいたけは、香りがしっかりしていて、口に入れたときにジュワッと旨みが広がります。
これは、エール系のビールと合わせるとかなり満足感があります。
逆にエノキの天ぷらは、軽めのビールでサクサクっといきたいところです。
食感を楽しむという視点で選ぶと、ビールの炭酸と合わさって口の中が楽しくなります。
あとから「あの組み合わせ、またやりたいな」と思い出すことも多いです。
まとめ
秋になると特にキノコの種類が豊富になるので、ビールとのペアリングも深く楽しめます。
松茸のような高級食材じゃなくても、スーパーで売っているしめじやエリンギだけで十分楽しいんです。
季節感と一緒に味わうビールは、それだけで特別な気分にしてくれます。
秋の夜長に、ちょっと濃いめのビールとじっくり焼いたキノコを楽しむ。
これほど贅沢な時間もなかなかないと思います。
香り、食感、旨み。
どれをとってもキノコはビールと相性抜群です。
定番のおつまみに飽きてきたら、ちょっとキノコに目を向けてみるのもおすすめですよ。
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