クラフトビールの世界って本当に奥深いですよね。
香りや苦味、コクの違いに夢中になって、気がつくと何種類も飲み比べしていた……なんてこと、わたしもよくあります。
でも、ビールの魅力を引き出すには、おつまみ選びがかなり重要。
今回は、特に「野菜」にスポットを当てて、クラフトビールに合うおつまみを紹介していきます。
ビールと野菜って一見意外に思えるかもしれませんが、これがまた相性バツグンなんです。
ヘルシーだし、罪悪感も少ないしで、わたしはもう完全に野菜派になりました。
実際に試してみて美味しかったものや、お気に入りの組み合わせも交えながらご紹介していきます。
スモーキー系ビールには香ばしい野菜のグリルがぴったり
キャンプで飲んだクラフトビールの香ばしさが忘れられなくて、家でもスモーキーな味わいを求めるようになりました。
そんなビールに合うのが、やっぱり焼き野菜なんですよね。
焼きパプリカとズッキーニのグリル
香ばしさと甘みがビールの香りを引き立ててくれます。
材料(2人分)
・パプリカ(赤・黄)…各1個
・ズッキーニ…1本
・オリーブオイル…大さじ1
・塩…ひとつまみ
・ブラックペッパー…少々
パプリカとズッキーニを食べやすい大きさにカット。
ズッキーニは輪切りが映えます。
オリーブオイルをひいたフライパンで、両面こんがり焼き色がつくまで中火で焼きます。
焼き上がったら塩とブラックペッパーで味付け。
あればレモン汁をひと搾りしても美味。
あのスモーキーな香りとジューシーな甘さが、ホップの苦みにすごく合うんですよね。
焼きナスの生姜マリネ
しっとりとしたナスが冷たくても美味しくて、ビールのアテにぴったりなんです。
材料
・ナス…2本
・しょうが…1片(すりおろし)
・酢…大さじ2
・醤油…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・ごま油…小さじ1
ナスは縦半分に切って皮に切り込みを入れ、グリルでじっくり焼きます。
粗熱が取れたら皮をむき、食べやすい大きさに裂きます。
すべての調味料を混ぜたマリネ液に30分以上漬け込みます。
冷蔵庫でキンキンに冷やしてから出すと、ビールの冷たさとマッチして最高です。
ごぼうチップスのスパイス塩添え
香ばしさとザクザク食感がたまらないんです。
材料
・ごぼう…1本
・片栗粉…適量
・サラダ油…適量
・塩・カレー粉・チリパウダーなどお好みで
ごぼうはささがきにして水にさらし、水気をよく拭き取ります。
片栗粉をまぶして、カラッと揚げるだけ。
熱いうちにスパイス塩をふりかけて完成です。
ロースト系のビールにこの香ばしさが合わないわけがないんです。
フルーティー系ビールには爽やか野菜のおつまみが好相性
春先から夏にかけて、フルーティーなホワイトエールやセゾンが飲みたくなる季節。
そんなビールと合わせたいのが、見た目にも爽やかな野菜のおつまみです。
セロリとりんごのサラダ
シャキシャキの食感がクセになります。
材料
・セロリ…1本
・りんご…1/2個
・レモン汁…小さじ1
・マヨネーズ…大さじ2
・粒マスタード…小さじ1
セロリとりんごを薄切りにして、レモン汁を軽くまぶしておきます。
マヨネーズと粒マスタードを混ぜたソースで和えるだけ。
爽やかな香りが、ホワイトエールやベルジャン系のビールと相性抜群でした。
トマトのカプレーゼ風マリネ
見た目も華やかで、ホームパーティーでも映える一品です。
材料
・ミニトマト…10個
・モッツァレラチーズ(ミニタイプ)…1パック
・バジルの葉…5枚程度
・オリーブオイル…大さじ2
・塩…ひとつまみ
ミニトマトは半分にカット。
モッツァレラもトマトに合わせてカットします。
すべての材料をボウルに入れて軽く和えるだけ。
軽いビールやフルーツビールとの組み合わせがめちゃくちゃ合います。
にんじんラペのクミン風味
酸味とスパイスのバランスが絶妙で、軽めのビールにぴったり。
材料
・にんじん…1本
・酢…大さじ1
・オリーブオイル…大さじ1
・クミンシード…小さじ1/2
・塩…少々
にんじんを細切りにして、調味料と和えるだけ。
クミンの香りが立つよう、混ぜたあと10分ほど置いておくといい感じになります。
ラガー系やセゾンと合わせると、口の中でふんわりスパイスが広がります。
キャベツのアンチョビ炒め
野菜炒めなのにしっかりおつまみ感あります。
材料
・キャベツ…1/4玉
・アンチョビフィレ…2枚
・オリーブオイル…大さじ1
・にんにく…1片
キャベツはざく切り。アンチョビとにんにくは細かく刻みます。
フライパンに油とにんにくを入れて火にかけ、香りが出たらアンチョビとキャベツを加えて炒めます。
軽めのエールと合わせると、キャベツの甘みとアンチョビの塩気がいいアクセントになってくれます。
苦味が強めのIPAにはしっかり味の野菜おつまみを
ホップがガツンと効いたIPAを飲むと、「これぞクラフトビール!」って感じがしますよね。
そのインパクトに負けないくらい、しっかり味付けされた野菜料理が意外と合うんです。
ピリ辛きゅうりのにんにく漬け
ごくごく飲みたいIPAと合わせたいおつまみです。
材料
・きゅうり…2本
・にんにく(すりおろし)…1片
・醤油…大さじ2
・酢…大さじ1
・ごま油…大さじ1
・一味唐辛子…少々
きゅうりを麺棒などで軽く叩いてから、一口大にカットします。
他の材料と一緒にジップ袋などで漬け込み、1時間ほど冷蔵庫で寝かせます。
食べる手が止まらなくなるくらいクセになる味わいなんですよ。
スナップえんどうのガーリックソテー
あの甘みとにんにくの香ばしさの組み合わせ、クセになります。
材料
・スナップえんどう…100g
・にんにく…1片(スライス)
・オリーブオイル…大さじ1
・塩…少々
スナップえんどうの筋を取り、さっと塩ゆでしておきます。
フライパンにオイルとにんにくを入れて香りが立つまで弱火で加熱。
えんどうを入れてさっと炒めて完成。
香り系ホップの効いたペールエールと合わせると、口の中が幸せでいっぱいになります。
黒ビール(スタウト・ポーター)に合う濃厚系の野菜おつまみ
黒ビールって、ロースト麦芽の苦味と香ばしさ、ちょっと甘みもあるので、甘辛系や旨味の強い野菜がすごく合うんですよ。
アボカドとクリームチーズのわさび醤油和え
濃厚でとろけるような味わいは、ビールのコクとバッチリ合います。
材料
・アボカド…1個
・クリームチーズ…50g
・醤油…小さじ1
・わさび…少々
アボカドとクリームチーズをサイコロ状にカット。
醤油とわさびで和えるだけで完成。
黒ビールや濃色系ビールと合わせると、驚くほどバランスが良いです。
ナスの味噌チーズグラタン
材料
・ナス…2本
・赤味噌…大さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・とろけるチーズ…50g
・オリーブオイル…大さじ1
ナスは縦半分に切ってから、1cm幅の半月切りに。
水にさらしてアク抜き。
フライパンにオリーブオイルを熱し、ナスを炒める。
しんなりしたら赤味噌、みりん、砂糖を加えて煮絡める。
耐熱皿に移し、チーズをたっぷりのせてトースターで約5〜7分、焼き目がつくまで加熱。
ナスは油を吸いやすいので、最初に焼くときは強火でさっと。
煮詰めすぎると味噌が固くなるので、軽くとろみがつく程度で火を止めるのが◎。
チーズはモッツァレラやピザ用ミックスチーズなど好みで。
ブロッコリーのアンチョビガーリック炒め
材料
・ブロッコリー…1株
・にんにく…1片
・アンチョビフィレ…3枚(缶詰)
・オリーブオイル…大さじ1
・塩…少々
ブロッコリーは小房に分けて、熱湯で1分ほど塩ゆでしておく。
フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにくを入れて弱火にかけ、香りを出す。
アンチョビを加えて潰しながら炒め、ブロッコリーを加えて全体をさっと炒める。
にんにくは焦がさないように弱火でじっくり。
アンチョビの塩気が強いので塩は控えめに。
茹で時間は短めで歯ごたえを残すとビールに合いやすいです。
まとめ
以上、クラフトビールにぴったりの野菜おつまみを紹介してきましたが、気になる組み合わせは見つかりましたか?
わたし自身、昔はクラフトビールに合わせるなら肉系が定番だと思っていたんですが、野菜を取り入れてから飲み方の幅がグッと広がった気がします。
何より、軽くて体に優しいし、次の日にも響かない。
おつまみのチョイスひとつで、ビールの味わいがまるで変わるから、色々試してみたくなるんですよね。
最後にちょっとした裏技ですが、野菜おつまみを作るときは、使う調味料にもこだわるとよりビールとマッチしやすくなります。
たとえば、クラフトビールに含まれる香り成分と同系統のスパイス(コリアンダーとかシナモンとか)を取り入れると、ぐっと一体感が出るんです。
今日もビール片手に、気楽なおつまみで最高の晩酌タイムを過ごしてくださいね。
クラフトビールと野菜おつまみの世界、ハマると抜け出せなくなるかもしれませんよ。
コメント