兵庫県のクラフトビール、じわじわと注目されているのをご存知でしょうか。
観光地や地元イベントでふと出会う一本が、びっくりするくらい香り高くて、あと引くうまさだった…そんな体験から気になり始めた人も多いかもしれません。
実際、兵庫のクラフトビールには「地元の自然」「地域の素材」「小規模醸造所の熱意」といった魅力がギュッと詰まっています。
兵庫県の魅力
兵庫県って、地味だと思われがちなんです。
でも実際は、行けば行くほど「え、ここも兵庫なの?」と驚くような場所の連続。
都会もあれば温泉街もあって、日本海にも太平洋にも面していて、海の幸も山の幸も楽しめる。
関西に住んでいながら、改めて兵庫の奥深さを感じることが多いです。
そんな兵庫県の魅力を、自分なりの視点でまとめてみました。
神戸だけじゃない、兵庫県
兵庫県って、実はざっくり五つのエリアに分かれてるんですよね。
神戸中心の「阪神エリア」、日本海側の「但馬」、山と温泉の「丹波」、播州こと「西播磨」、そして「淡路島」。
どれも性格がバラバラで、同じ県なのに文化や雰囲気がまるで違う。
例えば神戸は洗練された港町で、異人館や中華街、メリケンパークみたいな洋風文化が根付いてるけど、北に行けば有馬温泉という古い日本の温泉文化がしっかり残っている。
車で一時間ちょっと移動するだけで、全然違う風景が広がるんです。
世界遺産の姫路城
正直、最初は「お城でしょ?」って思ってたんです。
でも実際に行ってみると、姫路城って迫力がまったく違う。
白い漆喰の美しさもさることながら、天守に至るまでの曲がりくねった道や、敵の侵入を防ぐ仕掛けの多さにびっくりしました。
しかも中に入れるし、上から見下ろす景色も格別。
観光地としての整備もかなり丁寧で、天守に登るまでのワクワク感がちゃんと保たれてる。
こういうお城って、日本でもなかなかない気がします。
食べ物がうまい・バラエティ豊富
神戸牛は全国的に有名だけど、それだけじゃありません。
明石では魚の棚商店街で新鮮なタコや鯛が食べられるし、冬になれば香住ガニや津居山ガニが日本海側で出回る。
丹波では黒豆や松茸。淡路島の玉ねぎなんか、甘すぎてちょっと反則レベル。
あと個人的におすすめなのは、姫路おでん。
生姜醤油で食べるやつ。
コンビニで売ってるおでんとはまったく別物。
地味にうまくてクセになります。
温泉が多い
兵庫って、温泉も本当にレベル高いんです。
有馬温泉は「日本三古湯」のひとつで、鉄分たっぷりの金泉とラジウム泉の銀泉が楽しめるのが特徴。
老舗の旅館街の雰囲気もいいし、日帰りでもふらっと楽しめます。
それから城崎温泉。浴衣で外湯めぐりって、ちょっとベタだけどやっぱり楽しい。
7つの外湯をはしごするのって、普通の温泉街ではできない体験です。
兵庫県のクラフトビールの特徴
兵庫県のクラフトビールって意外と知られてない。
でも、実はここ数年でじわじわと盛り上がってるのが兵庫のクラフトビールシーン。
神戸の洗練されたスタイル、丹波の自然派アプローチ、淡路島の遊び心。
地元の素材や文化に根ざしながら、それぞれが独自の世界観を築いてる。
今回は、そんな兵庫県のクラフトビールの魅力を、実際に飲んできた中から紹介していきます。
神戸のクラフトビール
神戸って、やっぱりおしゃれな港町。
ビールもその空気をまとってる。たとえば「IN THA DOOR BREWING」や「KONAN BREWING」は、IPAやペールエールといった王道スタイルに加えて、季節限定やアートなラベルで攻めてくる。
味わいはしっかりしてるのに飲みやすくて、苦みの使い方が上手。
神戸のパン屋やチーズ屋と一緒に合わせると、クラフトビールがぐっと生活に溶け込む感じ。
観光で神戸に来たときは、おしゃれカフェに行く感覚で立ち寄れるのがいい。
丹波・篠山のクラフトビール
丹波のビールは、いい意味で「ローカル」な味がする。
代表的なのは「丹波路ブルワリー」。
使っている水も素材も地元産で、黒豆や栗など地元の特産をビールに取り込んでくる姿勢がユニーク。
フルーティーなのにちゃんと麦の味が残っていたり、ホップが主張しすぎず、どこか「ご飯と一緒に飲む」感じがする。
都会のクラフトビールとはまた違う、しみじみ系のうまさがあって、ゆっくり飲むのに向いてる。
淡路島のクラフトビール
淡路島といえば「AWAJI BEER」。
関西のクラフトビール好きなら一度は聞いたことあるはず。
ここの良さは、とにかく自由。
島レモンを使ったシトラスエール、淡路のタマネギを使ったオニオンビール(これはネタだけど一応存在する)、パッケージもポップで、気取らない感じがいい。
BBQとか海辺のピクニックにぴったりのビールが多くて、晴れた日に屋外で飲むと気分が爆上がりする。
観光土産としても買いやすいし、クラフトビール初心者でも飲みやすい味が多いのが魅力。
醸造所がカフェや宿と一体になっている場所も多い
兵庫のブルワリーは、ビールだけじゃなくて「場所」として楽しめるところが多い。
「六甲ビール」はカフェと併設で、山登り帰りに一杯っていう使い方ができるし、「丹波篠山ジグザグブルワリー」は古民家宿とセットで、泊まりながら飲めるという贅沢な体験もできる。
どこも個人経営っぽい温かさがあって、大手チェーンとは違う安心感がある。
醸造家がカウンターに立ってて、直接話せたりするのも地味にうれしい。
バランスがちょうどいい
兵庫のクラフトビールの特徴をざっくり言うと、「主張しすぎないけど、ちゃんと個性がある」。
トレンドを追いすぎて奇をてらうこともなく、でもローカル素材や水にこだわって、毎日でも飲める味を目指してる感じ。
IPA好きにはやや物足りないかもしれないけど、ビール初心者や、料理と合わせたい派にはちょうどいい。
食文化が豊かな土地柄だから、ビールもあくまで食の一部として機能してるのかもしれないですね。
SNSで話題のクラフトビールとブルワリーたち
最近はクラフトビールの情報も、ほとんどがSNS発信なんじゃないかと思うくらい、InstagramやX(旧Twitter)にはおいしそうな写真と感想があふれています。
兵庫のブルワリーも例外じゃなくて、ちょっと検索しただけで気になる投稿が次々出てくるんですよね。
「open air 湊山醸造所」の人気ぶり
なかでも話題によく上がっているのが、神戸の「open air 湊山醸造所」。
ここ、ただビールがうまいってだけじゃなくて、場所の雰囲気がとにかく最高。
元温泉施設をリノベーションした空間で、クラフトビールを片手にぼーっと過ごす時間がたまらないって声が多いです。
わたしも実際に行ったことがありますが、建物のあたたかみとビールのまろやかさが妙にリンクしてて、なんか、ずっとそこにいたくなる感じでした。
インスタで映える「煙神(えんじん)」のボトル
もうひとつ気になったのが、淡路島の「煙神(えんじん)」というブルワリー。
ここはラベルがすごく独特で、ちょっと和風テイストなんだけどモダンなデザイン。
ボトルの写真がやたら映えるので、インスタでもよく見かけます。
味も個性的で、柚子やスモーク麦芽を使った一本がとくに人気っぽいです。
「こんなビール、初めて飲んだ」ってコメントが多くて、気になってついポチってしまいました。
ハッシュタグで広がる地元の味
#兵庫クラフトビール とか #淡路ビール #神戸ブルワリー みたいなタグを追っていくと、思いがけず地元の小さなブルワリーに出会えたりします。
しかも投稿者の多くが、ただ「おいしかった」で終わらずに「店主さんとこんな話をした」とか「季節限定の味だった」とか、ストーリー性を添えているのが印象的。
SNSって、単なる販促の場じゃなくて、今やクラフトビール文化を育ててる場になってるんだなと感じます。
まとめ
兵庫県のクラフトビールは、単なる地ビールではなく「地元との共生」や「自然との対話」がギュッと詰まった飲み物です。
- 六甲山の水や地元食材を活かした味
- 小規模ブルワリーの個性と工夫
- 地元民と観光客が交わる空間としてのタップルーム
どの一本にも、土地の匂いと人の温もりが詰まっています。
自分だけの一本を見つけに、兵庫を旅してみるのもきっと悪くない選択だと思います。
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