クラフトビールには、数多くのスタイルがありますが、特にIPA(インディア・ペール・エール)は、ビール愛好者の間で非常に人気があります。
その中でも「ダブルIPA」と「トリプルIPA」は、他のIPAと比べて一際強いインパクトを持つビールスタイルです。
今回は、ダブルIPAとトリプルIPAの違いを深掘りし、それぞれの魅力を紹介するとともに、おすすめの銘柄もご紹介します。
ダブルIPAとは?
ダブルIPAは、IPAの中でも特にホップの使用量を増やしたビールです。
基本的に、IPAはホップの香りや苦味が特徴的ですが、ダブルIPAはその特徴を強化し、さらにアルコール度数も高めに設定されています。
多くのダブルIPAは、アルコール度数が7%以上、場合によっては8%を超えるものもあります。
そのため、通常のIPAよりもリッチで力強い味わいが楽しめるのが特徴です。
ダブルIPAの魅力は、なんといってもそのホップの強烈な香りと深い苦味です。
飲んだ瞬間、フルーティーな香りが広がり、ホップの苦味が舌にしっかりと残ります。
私は個人的に、このビールの強烈な風味が好きで、特に暑い日には冷たいダブルIPAを味わうことが至福の瞬間です。
ホップの香りはグレープフルーツやパインのような柑橘系のものが多く、まさに飲んでいるだけで爽やかな気分になります。
さらに、ダブルIPAの多くはモルトの甘みとホップの苦味が絶妙に絡み合い、バランスよく仕上げられています。
そのため、強い苦味だけでなく、柔らかな甘みも感じられるのが大きな魅力です。
特に苦味が強すぎないものや、ほんのりとした甘さが後味として残るものは、個人的にもとても好みです。
トリプルIPAとは?
トリプルIPAは、ダブルIPAをさらに強化したスタイルです。
その名の通り、ホップとモルトの使用量がさらに増え、アルコール度数も9%以上になることが一般的です。
トリプルIPAは、まさにIPAの極みとも言えるべきビールです。
ホップの香りと苦味が一層強調され、アルコールの存在感も増します。
トリプルIPAは、ダブルIPAに比べてさらに複雑で濃厚な味わいが特徴です。
ホップのフレーバーが一気に広がり、その苦味が舌全体に広がります。
トリプルIPAの魅力は、そのインパクトの強さにあります。
ホップのフレーバーだけでなく、アルコールの香りや、フルーティーな要素が複雑に絡み合い、飲みごたえが非常に豊かです。
個人的には、トリプルIPAを飲んだ際、その圧倒的な香りと味の強さに最初は少し驚きましたが、その後、深い味わいに引き込まれるようになりました。
ホップのフレーバーがしっかりと感じられるとともに、フルーティーな甘みや、わずかなモルトのコクも感じられるので、飲んだ後の余韻が非常に長く、ビール好きにはたまらない一杯です。
ダブルIPAとトリプルIPAの違い
ダブルIPAとトリプルIPAの最も大きな違いは、使用するホップの量とアルコール度数です。
ダブルIPAは、通常のIPAの約2倍のホップを使用することで、ホップの香りや苦味が強調され、アルコール度数も7~8%程度になります。
一方、トリプルIPAは、さらにホップとモルトの量が増え、アルコール度数が9%以上に達することが一般的です。
これにより、トリプルIPAはダブルIPAよりもさらに強烈な味わいを楽しむことができます。
また、苦味の強さにも違いがあります。ダブルIPAはIBU(国際苦味単位)が70~100程度になることが多いのに対し、トリプルIPAはIBUが100を超えることが一般的です。
そのため、トリプルIPAはダブルIPAに比べてさらに苦味が強く、味わいも一層濃厚になります。
ホップのフレーバーがより多層的に感じられるため、IPA愛好者には非常に魅力的な選択肢となります。
ダブルIPAとトリプルIPAの飲み比べ
ダブルIPAとトリプルIPAを飲み比べることで、それぞれのビールが持つ独自の個性を堪能することができます。
例えば、ダブルIPAを先に楽しんでから、トリプルIPAを飲むことで、ダブルIPAのフルーティーで飲みやすい印象と、トリプルIPAの強烈な苦味や香りの違いを比較できます。
どちらもホップの風味がしっかり感じられるので、その違いを意識して味わうことが面白いです。
私は、特にトリプルIPAを飲む際には、その強烈な香りと後味の余韻をじっくりと楽しむことが好きです。
ダブルIPAは比較的飲みやすく、食事と一緒に楽しみやすいのが特徴なので、トリプルIPAとはまた違った印象を受けます。
ダブルIPAとトリプルIPAのおすすめ銘柄10選
クラフトビールの中でも、特にホップの魅力を強く感じられるダブルIPA(DIPA)とトリプルIPA(TIPA)は、ビール好きの間で非常に人気があります。
これらは通常のIPAに比べてアルコール度数が高く、ホップの苦味やフルーティーな香りが一層際立っています。
ダブルIPAとトリプルIPAの中から特におすすめの銘柄を10選紹介します。
箕面ビール「W-IPA」
大阪府にある箕面ビールの「W-IPA」は、アルコール度数が7.5%のダブルIPAで、ホップの香りが豊かです。
シトラスやトロピカルフルーツの香りが特徴的で、しっかりとした苦味も楽しめます。
日本のクラフトビールの中でも高評価を得ている一本です。
リビジョン「Double IPA」
アメリカ・ネバダ州のリビジョンが醸造する「Double IPA」は、アルコール度数8.0%のダブルIPAです。
トロピカルフルーツの香りとしっかりとした苦味が特徴で、モルトの甘みとも絶妙にバランスが取れています。
とても飲みやすく、それでいて強いホップの風味が感じられるビールです。
志賀高原ビール「其の十」
長野県の志賀高原ビールが提供する「其の十」は、アルコール度数9.0%のトリプルIPAです。
大量に使用されたホップによるトロピカルフルーツや松の香りが特徴的で、苦味もしっかりしています。
アルコール度数の高さにもかかわらず、バランスが良い一品です。
ラグニタス「マキシマス」
アメリカ・カリフォルニア州のラグニタスが提供する「マキシマス」は、アルコール度数8.2%のダブルIPAで、シトラスやパインの香りが豊かです。
苦味が強めでありながらも、後味のバランスが良く、飲みやすさを感じさせるビールです。
ベアードビール「スルガベイ インペリアルIPA」
静岡県のベアードビールが醸造する「スルガベイ インペリアルIPA」は、アルコール度数8.0%のダブルIPAです。
トロピカルフルーツの香りが広がり、非常に深い味わいが楽しめます。
苦味と甘みのバランスが良く、個人的にとても飲みやすいと感じています。
バラストポイント「マンタレイ」
カリフォルニア州のバラストポイントが醸造する「マンタレイ」は、アルコール度数8.0%のダブルIPAです。
フレッシュなホップの香りと、しっかりとした苦味が特徴です。
トロピカルフルーツやシトラスの香りが広がり、非常に飲みやすいながらもホップの強さが楽しめる一本です。
ピザポート「クーク」
カリフォルニア州のピザポートが提供する「クーク」は、アルコール度数8.0%のダブルIPAです。
パインやシトラスの香りが広がり、モルトの甘みとホップの苦味が見事に調和しています。
まろやかな口当たりが特徴的で、何杯でも飲みたくなる味わいです。
WEST COAST BREWING「スーパーサンライズ」
千葉県のWEST COAST BREWINGが醸造する「スーパーサンライズ」は、アルコール度数8.5%のダブルIPAです。
トロピカルフルーツの香りが豊かで、強い苦味が感じられます。
後味はスッキリとしており、飲みやすさも抜群です。
The Veil「レッドレッド ブガッティブガッティ」
アメリカ・バージニア州のThe Veilが醸造する「レッドレッド ブガッティブガッティ」は、アルコール度数11.0%のトリプルIPAです。
非常に高いアルコール度数にもかかわらず、トロピカルフルーツや松の香りが豊かで、強いホップの苦味を楽しめます。
飲みごたえがあり、ホップ愛好家にはたまらないビールです。
ニーディープ「シムトラ トリプルIPA」
アメリカ・カリフォルニア州のニーディープが提供する「シムトラ トリプルIPA」は、アルコール度数11.25%で、モルトの甘みとホップの強い苦味が特徴です。
トロピカルフルーツや松の香りが広がり、非常に高いアルコール度数にもかかわらず飲みやすさが感じられるビールです。
ダブルIPAとトリプルIPAを楽しむコツ
ダブルIPAやトリプルIPAを楽しむには、少しだけコツがあります。
まずは温度に気をつけることが大切です。これらのビールは冷やしすぎず、少しぬるめで飲むと、ホップの香りがより引き立ちます。
また、グラスを使うことで、その香りをしっかりと感じることができます。
私は、IPAを飲むときは必ずグラスを使うようにしており、香りを楽しみながらゆっくりと味わうことが、ビールの本来の魅力を最大限に引き出す方法だと思っています。
まとめ
ダブルIPAとトリプルIPAは、IPA愛好者にとっては避けて通れない魅力的なビアスタイルです。
それぞれの特徴を楽しみながら、自分の好みに合った銘柄を見つけて、ぜひその深い味わいを堪能してみてください。
私自身も、これらのビールを飲むたびに新たな発見があり、毎回楽しんでいます。
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